共用サーバー
【共用サーバーとは】
共用サーバーとは1つのサーバーを、多くの人で共有してレンタルする形態のことを言います。共有サーバーと言うこともあります。イメージとしては、多くの人が借りて生活する集合住宅といったところでしょうか。先ず自分の部屋があり、他にも沢山の人の部屋があります。そして入り口にはセキュリティがあって、一軒家より管理が楽です。しかし、同じマンションの人に迷惑をかけないように心がける必要があり、そのためにいろいろと制限があったりします。共用サーバーも同じような感じで利用することになりますが、レンタルサーバーの種類としては、もっとも一般的なサービスと言えます。
1つのサーバーを複数のユーザーで共有する最大のメリットは、なんといっても価格の安さでしょう。無料で借りられるところから、有料でも月額数百円〜レンタルすることができます。個人サイトの運営や、規模の小さな負荷の少ないビジネスサイト運営に適しています。また、サーバー管理も事業者側にお任せできるので、UNIXやLinuxがわからないという人でも、気軽にサーバーを利用することができます。
しかし、1つのサーバーを複数のユーザーで共有する性質上デメリットもあります。サーバー内に負荷の高いサイトが共存する場合、自身のサイトの表示が遅くなったり、負荷の高いコンテンツの公開が禁止されていたりなど、サーバーの機能に制限があります。したがって、ビジネスサイトの運営を考えている場合は、必要なサーバー機能が備わっているか、サーバーへの負荷が高いコンテンツを公開する予定は無いか、事前にチェックしておく必要があります
ただ、最近はディスク容量が1ギガバイトから40ギガバイト、あるいは無制限など大容量のサービスもあり、低容量なら共用サーバー、大容量なら専用サーバーという単純な図式はもはや過去のものといってもいいかもしれません。
【共用サーバーの機能】
① 自社ドメインのメール
自社ドメインのメールは、共用、専用、仮想専用のいずれのサービスを選んでも可能ですが、もしそれをメインとした目的ならば、運用コストや管理コストの面で有利な共用サーバーが最適と言えます。ただし、サービスによっては、作成可能なメールアドレスの数やメールを保存するためのディスク容量が制限されますので注意しておく必要があります。さらに、ウイルスチェックや迷惑メールフィルターなど、メール運用時に役に立つオプションの有無や料金などもチェックしましょう。
② 外部にホームページを公開する
ホームページを作成し一般に公開するには、共用、専用、仮想専用のいずれのサーバーを選んでも可能です。通常のホームページ公開と社内メールの運用を主な目的とし、動的にページを生成したり、ブログを設置したりということでなければ、共用サーバーで十分に事足ります。
③ グループウェアを活用する
グループウェアとは、社員間でスケジュールや情報など共有することのできるシステムですが、少人数での利用ならば、共用サーバーが有利です。というのは管理の手間が少ないということと、マルチテナントタイプの場合、ライセンス費用が安くなるからです。ただし、共用ではメニューに用意されているグループウェアしか利用できません。
④ ECサイトを構築してビジネスを展開する
共用サーバーでは、簡単な物販のためのオンラインショップを構築できます。オプションでECサイト構築用のツールが提供されているサービスもあり、比較的簡単にショップを構築することができます。ただし、チケット予約や情報提供サービス、より厳密な情報セキュリティー対策が求められるような個人情報を取り扱うものなどは、共用サーバーには適していません。
⑤ アクセスログ解析
共用サーバーでは、アクセスログ解析を使用し、サイトの訪問者や履歴が知ることができます。これはマーケティングに大いに役立ちます。しかし、共用サーバーは、取得した生ログの保存容量や保存期間が1週間、3か月、あるいは100MBのように、あらかじめ決められている場合が多いので注意しましょう。
⑥ 管理の手間の軽減
共用サーバーのメリットの一つでもありますが、共用サーバーでは運用管理の手間がかかりません。というのは、セキュリティー対策をはじめとする日々の運用管理、メインテナンスは、すべてレンタルサーバー事業者が引き受けてくれるからです。
【共用サーバーのメリット】
① コストが安い
共用サーバーのメリットの一つはコストが専用サーバーに比べ格段に安いということです。料金は月百円台~数千円で、中には無料と利用する事が出来るものもあります。
② 初心者にも使いやすい
掲示板やブログのインストールサポートなど、初心者でも使いやすいというのも共用サーバのメリットの一つです。基本的に、サーバーの管理をレンタルサーバー会社が行ってくれるため、専門知識が無くても簡単に利用することができます。
a) 便利なアプリケーションが標準装備
高性能なブログ構築アプリケーションやネットショップ構築/運営アプリケーション、さらにはコミュニティサイトアプリケーション、アクセス解析ツールなどが標準、あるいはオプションで装備されています。
b) サーバー監視
例えば、ノンストップで稼動し続けるサーバーにはいつどんな障害が起こるかわかりません。共用サーバーの場合、多くは24時間365日サーバーの監視を行ってくれます。契約者は不眠不休のサーバー監視を行う必要がなく、安心してサイト運営に集中することができます。
c) セキュリティアップデート
セキュリティ管理に関して、サーバーの運営会社がアップデートを行ってくれるので、面倒な作業をする必要がありません。
d) データのバックアップ
万が一に備え、データのバックアップをしてくれます。顧客情報をうっかり消失してしまった場合や、重要なデータを削除してしまった場合などに、有料にてデータの復元が可能です。
*レンタルサーバー会社によってサービスが違いますので、チェックすると良いでしょう。
【共用サーバーのデメリット】
① 自由度の低さ
共用サーバーのデメリットは、まずその自由度の低さがあります。例えば、負荷の高いコンテンツを使用することが禁止されていたり、転送量制限が設けられている場合があります。一日にサーバーに転送出来る量は、レンタルサーバー会社によって決められていますが、最近では転送量無限というのもあります。ただし、多すぎるとやはり警告されたり、自動的に制限がかかったりする場合があるようです。
② 他のサイトの影響を受ける
サーバーを共有する他のサイトにアクセスが集中すると、自サイトも影響を受け、サイトの表示が遅くなったりする場合があります。サーバーダウンを防ぐために高負荷CGIの使用が禁止されていても、すべての人が規則を守っているとは言い難いのが現実のようです。
③ 管理者権限がない
管理者権限とはサーバーにアクセスし自由にアプリケーションやソフトをインストルールしたりする権限のことを言いますが、共用サーバーにはこの管理者権限がないので、自由にカスタマイズすることができません。
ただ、最近は共用サーバーでもいろいろなソフトをインストールし利用できるようになっているサービスが多くなってきたので、自分が使いたいものが使えるかどうか確認すると良いでしょう。
④ サーバーダウンの危険性
サーバーを共用しているため、他の人がサーバーに高負担をかけるプログラムを使用した場合、サーバーの転送速度が落ちたり、滅多にありませんが最悪の場合は、サーナーがダウンし停止する場合もあります。