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専用サーバー

 

【専用サーバーとは】

 

 

複数のユーザーが共同で1台のサーバを利用する共用サーバーに対し、1ユーザーが1サーバを占有し、自由に利用できるサービスを専用サーバーと言います。例えるなら、専用サーバーは一戸建て、あるいはビルを丸ごとに所有するといった感じでしょうか。丸々一つの建物を所有するわけですからその分コストはかかりますが、改築も改装も自由に出来ます。他の人からの影響も受けません。しかしその反面、建物の維持管理やセキュリティ対策、またトラブルなどがあったら、自分で対処しないければなりません。

 

専用サーバーもそのような感じでサーバー利用することになります。つまり、CPUやメモリなどのリソースを「専用」で利用できますので、専用サーバーはサーバーの持つ能力をフルに活用することができ、高いパフォーマンスを得ることができるのです。

 

専用サーバーは共用サーバに比べてコストは高くなりますが、その分専用サーバは自由度が高く、機能面で共用サービスにはないメリットが多数あります。しかしその半面管理も大変になります。専門知識が必要となるので、企業のサイトならサーバー管理者を雇い管理してもらう形になります。個人で専用サーバーを利用する場合はそれなりの覚悟が必要だと思います。

 

専用サーバーに向いているサイトは、大型のオンラインショッピングや大規模なウェブサイトで、アクセス数の多いサイトが向いていると言えます。

 

 

【専用サーバーを利用する理由】

 

価格の安い共用サーバーではなく、専用サーバーを使用する理由はいろいろあると思います。例えば、共有のレンタルサーバーのスペックだけでは、サイトの運営、継続が難しくなってきた場合、当然専用サーバーの移行を考えることでしょう。また、ショッピングサイトやコミュニティサイトを運営する場合も、専用サーバーのほうがいろいろと有利です。さらに、音楽や動画などの配信や、大容量のメールサーバーとして利用したい場合、高速でページ表示をしたい場合など、インターネット上でのサービス内容の強化といったことが理由となると思います。


専用サーバーであれば、共有サーバーではできなかった様々なサービスが実現でき、セキュリティーサービスも充実していますので、安心して利用できるのが魅力です。

 

 

【専用サーバーの機能】

 

 

① 自社ドメインのメール

 

自社ドメインでのメールが可能です。共用サーバーの場合、作成可能なメールアドレスの数が制限されていたり、メールを保存するためのディスク容量に制限があったりする場合がありますが、専用サーナーではその心配がありません。

 

 

② 外部にホームページを公開する

 

ホームページを作成し、外部に公開する場合、共用サーバーでも専用サーバーでも、あるいは仮想専用でも、いずれのサーバーを選んでも可能です。通常のホームページ公開や社内メールの運用だけなら、共用サーバーでも十分かもしれませんが、動的にページを生成したり、短期間にアクセスが集中する可能性もある場合は、専用サーバーが良いでしょう。

 

 

③ グループウェアの活用

 

スケジュールの共有や情報の共有ができるグループウェアを活用する場合、少人数での利用ならばコスト的に共用サーバーで良いのですが、数百人規模で利用したいのであれば、専用サーバーや仮想専用サーバーにグループウェアをインストールして利用したほうがコストメリットが生じる場合があります。また専用サーバーならば、任意のグループウェアをインストールして使うこともできます。

 

 

④ ECサイトを構築してビジネスを展開する

 

簡単な物販のオンラインショップを構築したいというのであれば共用サーバーでも可能ですが、注文者の個人情報を預かるので、ユーザーと相乗りになる共用サーバーは避けたほうが無難です。データのバックアップや、SSLサーバー証明書、pマークやISO27001/ISMS認定の取得など、より厳密な情報セキュリティー対策が可能な専用サーバーが良いでしょう。また、独自のアプリケーションを利用する場合も専用サーバーが適しています。

 

 

⑤ 自社開発のアプリケーションを利用する

 

共用では、基本的にメニューに用意されていないアプリケーションは利用できませんが、専用サーバーでは可能です。また、データベースの利用など、ディスクI/Oが多発する場合は、仮想専用よりも専用のほうが適しています。

 

 

⑥ マルチメディアコンテンツを配信する

 

動画や音楽などのマルチメディアコンテンツの配信は、専用サーバーが適しています。というのは、サーバーにかかる負荷が高く、共用サーバーでは難しいからです。。仮想専用サーバーも、CPUやメモリーなどのリソースが保証されていない場合は、配信品質にバラつきが出る可能性があります。

 

 

⑦ 管理者権限がある

 

共用サーバーでは、サーバーの管理者権限は与えられませんが、専用サーバーでは、管理者権限をもつことができます。その結果、高い自由度が得られ、思い通りにサーバーを利用することができます。しかし、高い自由度が与えられた代わりに、サーバーの管理やセキュリティー対策も契約者が行う必要が生じます。

 

 

⑧ アクセスログ解析が可能

 

マーケティングに大いに役立つアクセスログ解析が可能です。アクセスログ解析によって、サイトの訪問者や履歴がわかります。共用サーバーは、取得した生ログの保存容量や保存期間に制限が決められている場合が多いのですが、専用サーバーは、自由にログを取得することができるうえに、保存容量や保存期間も自由に設定することが可能です。

 

 

⑨ 複数のドメインを運用する

 

1つの企業でも、ブランドやサービスごとにドメインを使い分けたい場合があります。そんなときは、1台のサーバーで複数のドメインを運用できれば便利です。専用サーバーでは、ほとんどの場合、複数ドメインの運用が可能です。

 

 

⑩ 大容量データを転送する

 

サーバーへのアクセス数が多かったり、転送するデータ量が大きい場合は、ネットワークやサーバーに大きな負担がかかることになります。そのため、共用サーバーや仮想専用サーバーは、多くの場合、他の利用者に迷惑がかからないように、データ転送量に制限をかけています。しかし、専用サーバーの場合、その心配がありません。

 

 

⑪ 大規模なデータベースを運用する

 

専用サーバー大規模なデータベースを運用することができます。共用サーバーは、構築可能なデータベースの容量が少ないために大規模なデータベースの構築には向きません。また、仮想専用サーバーも、ディスクI/Oをソフトウェアで処理するため、専用サーバーと比べると処理速度の面で不利となります。

 

 

⑫ 複数台構成する

 

サイトに急なアクセス集中が予想される場合、サーバーの負荷を分散させる必要があります。その方法として一般的なのは、複数台構成にして、複数のサーバー間のコンテンツの同期をとっておき、ロードバランサーやDNSのラウンドロビン設定を使って、集中するアクセスを複数のサーバーに分散させるという方法です。この複数台構成のオプションが用意されているのは専用サーバーだけです。アクセス数が増加するにつれ、共用サーバーから専用サーバーへと移行し、それでも処理しきれない場合に複数台構成で対処します。

 

 

⑬ 多数のメールアドレスを発行する

 

企業のサイトを構築すると、各社員の連絡用、会社からの情報発信用、リクルート用など、多くのメールアドレスが必要になるかもしれません。その場合、多くの場合、作成可能なメールアドレスの数に制限がない専用サーバーが向いています。

 

 

⑭ メールログを管理する

 

メールによる情報漏洩があったり、ウイルスメールの踏み台になった場合など、メールログの解析は必要不可欠です。専用サーバーでは、メールサーバーを自前で運用することで、自由にメールログを取得することができます。

 

 

⑮ 大量のメールを一斉送信する

 

企業サイトやECサイトでは、顧客に向けて、新製品の情報などをメールで一斉に送信したい場合が多くあると思います。共用サーバーの場合は、あらかじめメールの送信数に制限を設けている場合が多いのですが、専用サーバーならば、こうした大量のメールの送信も可能です。

 

 

⑯ 指定のバージョンのPerlやPHPを使う

 

CGIは一般に、Perl、PHP、Rubyなどのプログラミング言語で記述されています。こうしたプログラミング言語には、異なるバージョン間では互換性がないケースも多いようです。専用サーバーなら、プログラミング言語の種類やバージョンを自由に構成して、プログラムの実行環境を整えることができます。しかし、共用サーバーでは、利用可能なプログラミング言語やバージョンが限定されてしまいます。

 

 

【専用サーバーのメリット】

 

 

① 安定性


もし最近、ホームページの表示が遅いと感じてきたら、それは利用している共用サーバが重くなってきているのかもしれません。共用サーバが重くなる原因は、同じサーバに同居しているサイトのアクセスが多くなってきたり、自分のサイトへのアクセスが多くなってきたり、あるいはホスティングサービス事業者が、一台のサーバに多くのサイトを詰め込みすぎたことなどが考えられます。これらの問題は、自分ではどうすることも出来ません。

 

もしホームページの表示に不具合が生じると、大きな機械損失につながりますし、サイト自体に対する利用者の信用も失っていくことになります。しかし、専用サーバなら、専用のサーバを1台使えるわけですから、上記のような原因でサイトに不具合が生じることがなくなります。これが専用サーバを採用する最大のメリットです。

 

ただ、サイトが重くなってきたといっても、ネットワークが混雑していれば、サイトのレスポンスが遅くなります。サーバが重いのか、ネットワークが重いのか、契約しているホスティングサービス事業者に問合せが必要です。

 

 

② 全てを管理出来る自由度が高い


単に静的な HTMLだけを公開しているサイトであれば、特にこのメリットはないかもしれませんが、サイト上でいろいろなインタクティブな機能を提供することを計画している場合は大きなメリットになります。ソフトウェアのインストールも自由自在ですし、サイト利用者が求める機能を素早く追加することも可能です。また、システム開発や多彩なサーバー運用など、自社の要望に併せた提供も可能で、フレキシブルに対応することができます。

 

セキュリティ対策に関しても自社のスタイルにあわせて自由に設定可能です。たとえば、専用サーバであれば、自分が使うサービス、すなわちWWW, POP3, SMTPといったプロトコルが提供する機能だけをオープンにして、それ以外のサービスは使えないようにするといった設定もできます。サービスがオープンになっていれば、それだけセキュリティーホールの可能性が増え、攻撃者のアタックの余地を増やすことになりますので、その分サーバーをいつでも安心して活用することができます。

 

 

【専用サーバーのデメリット】

 

① コストが高い


専用サーバーは一人で一つのサーバーを専有するわけですから、当然共用サーバーに比べれば格段に利用料金も初期費用も高くなります、利用料金はおよそ月1万円位~数万円位かかります。また、専門のスタッフを雇うことでその人件費がかかってきます。

 

 

② 専門知識が必要


専用サーバは自由度が高く、これは大きなメリットなのですが、その反面、専門的な知識が要求されます。例えば、セキュリティー対策です。もし自分が使っている専用サーバが SMTPを開放してしまうことによって、スパムメールの発信基地とされてしまったらどうでしょう。一番最初に犯人扱いされてしまいますし、そうしますと、信用問題にも関わってきます。もちろん、一番悪いのは、サーバを悪用した真犯人なのですが、そのようなサーバを放置していた貴社も責任を逃れることはできません。

 

このほかにも、ホームページの改ざん、機密情報の漏洩など、心配事はたくさんあります。そのための対策としては、大きく分けて 2 つあります。ひとつはサーバの専門家を雇うこと、もしくは第三者に委託することです。もう一つは、初期設定の段階でセキュリティー対策が十分に施されたサービスを選択するということです。

 

いずれにせよ、ほぼレンタルサーバー会社にお任せできる共用サーバーと比べて、専用サーバーでは専門的な知識のある人が必要となるということです。